校則遵守の強要は生徒の理解が前提である。校則は強制力を伴う。だから生徒は教師に聞く。「先生、髪を染めたり、パーマをかけるのは悪いことですか?」(平成7年5月8日朝日新聞)中学生のこうした質問に対して、教育実習目前の女子学生達が授業で出した生活指導の答(複数解答を群に要約)が以下?〜?である。生徒を説得できるであろうか??周囲の人に非行少年少女に見られる場合がある。犯罪に巻き込まれてしまう事があるかもしれない。第一印象が良い方がいいんじゃない?あなたが損をするよ。?高校生になったらしようよ。自分で判断できる年齢になるまでもう少し我慢してみたら。おしゃれしたい気持ちはすごく判るけど、今はその時期ではないと思う。?親に教育してもらっているうちは、親から授かった大事な体に変化を加えるのは良くないと思う。?〜?は社会通念からの答である。たしかに教育は社会通念伝達の一面があるが、社会通念を質的に超える力を育むことも教育である。この答は少々通俗的で物足りない。?あなたはこの学校に在籍しこの学校の制服を着ているのだから、校則として禁止されている事は決まりは決まりとして守るべきよ。ちゃんと守る時に守っていないと将来自分をセーブできるようにならないよ。?は幾つかのニュアンスを含んでいるが、本稿は3通りの答(イ〜ハ)に分類した。?−イは規則を守ることが目的そのものとなっていて、「生徒は規則の中身を問う必要はない、ただ守っていればいい。規則を守ることでわがままを抑え、社会人となるための訓練に励めばよい」という答である。たしかに学校集団を含めどの社会にも規範はある。一応の理屈であるが、学校側に都合のよい答である。
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