出だしが奇妙ですね。学校の音楽の時間に「長調の曲は主和音を構成するドミソのいずれかの音で始まる」と習いました。西洋の歌曲だけではなく、昭和以降の日本の流行歌でも、これはかなり厳密に守られてきた規則です。なのにこの歌は、「レレレレレレレレレドッラー」とレで始まっている。転調したわけではありません。3小節目、4小節目に行くとはっきりするように、Fが主和音という枠組みははっきり保だれています。じゃあ、この出だしは、どんな秩序にもとづいているのでしょうか。
[参考]
少女時代 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/43682
A.N.JELL 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/45184
L'Arc〜en〜Ciel 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/252
黒人たちが作り上げたジャズには、西洋のハーモニーに収まらない複雑な和音が現れますが、「ドミソ」に「レ」を加えた和音は、その「レ」の音が、低い「ド」の音から数えて9番目にあたることから「ナインスーコード」と呼ばれています。うたは、Fを主和音として、そのナインス(G)の音で始まるわけです。ベースもピアノもGに合わせています。2小節目(「ひとりまちをさまよってる」)は、1小節目と同じメロディラインながら、今度は主和音のFから低い方へ半音2つぶん下がった音を弾いています。不安定なコードの中で宙ぶらりんになった旋律、ということができるでしょう。みんなで輪になって歌う「かごめかごめ」とは違い、アムロの「ブルース」は、歌詞にもあるとおり「エスケープ」するうたです。共同体のしらべに素直に同調しないことが大事なわけです。