女の服選びの基準ははっきりと2つあり、ひとつは「自分がなりたい女」のタイプをそっくり服に託すこと。もうひとつは、「自分によく似たタイプの服」を選ぶこと。つまり、どちらにしても女と服はよく似てくる。ピラピラした可憐な服を選ぶ女は、やっぱり性格もピラピラしているし、シャープなパンツスーツのようなものを選ぶ女は、やっぱり性格もサバサバしている確率は高い。なりたいイメージの服を着るからなのか、自分に似た服を選ぶからなのか、どちらが先かは不明だが、ともかく女と服は、同じ顔になるものなのだ。そして「人柄」というものが、親にどう育てられたかでその何割かが決まってしまうのなら、「人格形成」には子供の頃、親にどういう服を着せられていたか、みたいなことも大きく影響している気がする。母親が子供に服を着せる時、心の美しい子になりますようにと願いながら、丹精こめて美しい色合わせや可愛いコーディネートをしてきてくれたら、その子供は間違いなく心の美しい女性に育っている。そして必ずセンスのいいオシャレな女性になっている。また5歳の頃から全身ブランドもので固められてきたような子供は、そのままいけば、やっぱり金持ちとしか絶対に結婚しない女に成長していくのだろう。そのくらい、服の躾は人間形成に多大な影響を与えてしまうのだ。だから、母親の手で大切に身づくろいされてきた子供は、必然的にきちんとした心優しい女性に成長する。それも人の運命のうち。女と服はまさにひとつの人生を生きていくのである。