夫婦盃のあと親盃、兄弟盃を交わしてから、かつては色直しがあった。新潟県上越市では、結婚式で屏風を立てまわし仲人が立ち合ってまず夫婦盃をした。これを結び盃といった。この時の花嫁の着物は「赤く着る」といって、色のついた晴れ着である。屏風の外では謡がうたわれ、そのあと豆をまいた。悪霊を祓ったことになる。次に親子盃、兄弟盃、親類盃とすませたあと、嫁は婿の家の神や仏に礼拝する。この時に色直しと称して白衣姿になったという。ちなみに伊勢地方でも夫婦盃の折に、隣室で豆をまく風習があったというから、婚礼が悪霊を近づけさせない聖なる儀式として位置づけられていることがわかる。