経営戦略上重要な位置を占める情報技術であるが、今後は、そのコストおよび情報技術スキルの両面において、社内で情報システムを運営し、完全に活用することは困難である。そこで、これをアウトソーシングするという発想が、最近になって金融機関でも出始めている。いくつかの保険会社が、自分たちの情報システム子会社を他の戦略パートナーと共同運営していこうという動きを見せている。しかし、先ほどあげた情報システムの五つの枠組みのうちのどこが経営戦略上大事なのかを、きちんと見極めたうえで、情報システムのアウトソーシングを行うことを忘れてはならない。例えば、システムサービスインターフェースの部分などは、他社との差別化という点で使い方によっては大きな武器になる。こういった、ポイントとなる部分に関して、自前で持つのか、情報技術に優れたパートナーと共同して実現していくのか、という見極めをしなければならない。アウトソーシングを単にコストを削減できる、組織における機能のスピンアウト、と捉えるような安易な発想では成功は難しい。
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